さきほど、みなさんの学級の代表に修了証を渡しました。この修了証とは去年の4月から今年の3月までの勉強や運動、学校生活を無事に学び終わったということを証明する証明書です。その修了証を渡す式を修了式といいます。
先週の3月19日には6年生の卒業式が行われました。5年生も参加してくれたおかげでたいへん立派で感動的な卒業式になりました。卒業式では5年生がみている前で、卒業生一人一人に卒業証書を渡しました。6年生は卒業証書をもらって初めて中学校へ進学することができます。
みなさんも担任の先生から修了証をもらって初めて次の学年に進むことができます。次の学年に進むことを進級といいます。みなさん、今年1年間、本当にがんばりましたね。みなさんが進級することができたことを心からお祝いします。おめでとうございます。次の学年でも、もっともっとがんばってくださいね。
さて現在、世界ではウクライナとロシア、イスラエルとハマスがガザで戦争をしています。どちらも長い期間、戦争が続き、たくさんの大人、子どもたちも犠牲になっています。
とくにウクライナの多くの子どもたちは、ミサイルや銃弾が飛び交う地上では危険なので、地下鉄の駅を教室にして、勉強しているそうです。
またこの間、山林火災で多くの家が燃えてしまい、みんなが募金をしてくれた大船渡市の子どもたちは、せまい避難所で先生たちと一緒に勉強しているニュースが放送されました。
なぜ、そこまでして人は勉強をするのでしょうか、人は勉強する、学ぶ生き物だからです。人は勉強すること、学ぶことで、強く、たくましく、賢く自分の生き方を選ぶことができます。そして生き延びることができます。学ぶことをやめるのは、戦争相手や災害に負けてしまうことになるからです。
みなさんも勉強が嫌いだったり、いやになってしまうこともあるかもしれませんが、あきらめてはいけません。これからも、難しくても挑戦する、難しいからこそ挑戦するという気持ちを強くもってください。これは校長の私も含めて、先生たちにもいえることです。ぜひ、子どもたちといっしょに学び続けましょう。
最後に皆さんの中には、この修了式をもってお別れをする、つまり転校をすることになる4人の友だちがいます。そして離任式をもって皆さんとお別れしなければならない先生方もいらっしゃいます。離任式まで、どの先生とお別れになるかはお話しすることはできませんが、お別れになる友だちと、たいへんお世話になった先生方へ感謝の気持ちを忘れないでもらえるとたいへんうれしいです。
では、来年度もがんばりましょう。
春の気配が、そこはかとなく感じられるようになった、そんな季節の中、八俣小学校創立140周年の歴史と伝統をつないできた、この記念すべき卒業証書授与式を挙行することができ、喜びに堪えません。そしてさきほど、卒業生62名に卒業証書を手渡しながら一人一人の立派な姿を見ることができ、感無量でございます。
思い起こせば、卒業生のみなさんは六年前、平成31年4月に本校の門をくぐり入学してきました。その年は5月1日に「令和」という新しい年号に変わりましたが、その感慨に浸るまもなく、あっという間に6年間が過ぎました。そしていよいよ、本校を巣立つその瞬間がやってきました。先生方、在校生も含め、とてもさびしい気持ちでいっぱいですが、みなさんの心の中では今、たくさんの思い出が浮かんでいることと思います。
その間には、約3年間に及ぶコロナ禍もあり、多くの学校行事が中止・縮小となり、厳しく制限された中で、日常生活を送ることを余儀なくされました。しかし、みなさんはそれに負けることなく、仲間と力を合わせ、助け合いながら、小さな喜びをみんなで大きな喜びに変え、ひとつひとつ、立ち向かって乗り越えていきました。
こうしてみなさんは八俣小学校の140年に及ぶ歴史の中で、とても貴重な1ページを刻むことができました。苦しさやつらさに負けず、大きな試練を乗り越えるたびに、それ以上に大きく成長することができたみなさんを心から誇りに思います。
保護者のみなさま、6年間にわたる義務教育、その前半がコロナ禍によりお子さんたちの学校生活に大きな影響が及びましたが、みなさまの深い愛情と温かいご支援により卒業生はもちろん、私たち教職員も支えていただきました。心より感謝を申し上げます。そのおかげをもちまして、お子さんたちはたいへん立派な、八俣小学校が誇る自慢の子どもたちに育ってくれました。ぜひ、そんなお子さんたちをほめてあげていただければ幸いでございます。
最後になりますが、卒業アルバムにも書かせていただきました、「1匹目のペンギン」のお話、将来の見通しがつきにくいこの時代ですが、この時代だからこそ、みなさんには仲間のために、家族のために、そして地域のため、国境さえも超えて勇気をふりしぼって大海原に最初に飛び込むペンギンであってほしいと願っています。みなさんの活躍を心から期待いたします。
以上をもちまして、はなはだ、簡単ではございますが、卒業生をはじめ、ご出席いただきましたみなさま方のご健勝とご多幸を祈念し、式辞といたします。
令和7年3月19日 古河市立八俣小学校長 大谷 良明
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
みなさん、どんな冬休みを過ごしましたか。楽しい思い出ができましたか。校長先生はお餅をいっぱい食べ、たいへんのんびり過ごすことができました。
だけど今日から3学期が始まります。みなさんも、気持ちを切り替えて、すばらしい3学期になるようにがんばりましょう。
さてお正月といえば、毎年、箱根駅伝というスポーツが開催されますが、みなさんは知っていますか。実は校長先生はこの箱根駅伝の大ファンで、ずっとテレビを見ていました。
この箱根駅伝は各大学10名の選手が一人20㎞以上の距離、20㎞とは実に直線距離で八俣小から東武動物公園の先まであり、1日目は5人で東京から、6年生が修学旅行で行った箱根、そして2日目もやはり5人で、その箱根から東京までたすきをつないでいく、上り坂、下り坂ありのとても厳しいスポーツです。
出場した大学生の選手たちは小学生の頃、このテレビ放送を見て、将来は箱根駅伝を走ってみたいと思っていた選手ばかりです。だけど現実は厳しく、たいへん厳しい練習を重ねても出場できる選手は限られています。
今年、優勝した大学は強豪の青山学院大学でしたが、46人いる選手の中で出場できたのは10人だけ。努力を重ねても必ず報われるわけではありません。大学4年間で1回も出場できなかった選手も多いそうです。しかし、努力しなければ出場できるチャンスもありません。
みなさんは今、小学生ですが、すでに人生のスタートラインに立っています。これからの努力で自分の道が開かれます。大切なことは楽しむこと。夢や希望を実現するためにはたいへん苦しいこともあるとは思いますが、楽しまなければ長続きはしませんし、力は伸びません。ぜひ、苦しいことから逃げるのではなく、苦しいことも楽しむことができる人になってもらいたいと願っています。
最後になりますが、6年生はあと3ヶ月でこの八俣小を卒業します。今年の学校でテーマである、「つなぐ」、「つなげる」にあるように、6年生は先輩として、そのやさしくてなんでもがんばる姿を後輩たちにつないでください。そして次の八俣小をひっぱっていく5年生はもちろん、1年生から4年生のみなさんも、その6年生の思いをつなげる、受け継いでくれるとうれしいです。
それでは3学期、八俣小の仲間どうし、そして先生方、みんなでつながっていることを実感しながら、がんばっていきましょう。終わります。
今年の冬は、温かい冬、暖冬と言われますが、最近はとても寒くなりましたね。こうしている間でも、災害や大雪でたいへん困っている地域、また戦争でたいへん苦しんでいる国がありますが、無事に2学期の終業式をむかえることができ、たいへんうれしく思います。
話は変わりますが、校長先生が1学期の終業式でお話しした内容を覚えているでしょうか。今からお話しすることはほとんど同じ内容になりますが、もう一度お話しします。
小学生のときの夢や希望はたいへん大切で、現在、活躍している多くのスポーツ選手は、小学生のうちから、将来は必ずスポーツ選手になりたいと思っていた人ばかりです。また、これはスポーツの世界だけではなく、小学生のとき、家族や友達が病気で苦しんでいるのを見て将来はみんなの病気を治したい、病気で苦しんでいる人を助けたいと思っていた人がお医者さんになったり、看護師さん、介護士さんになったりしています。悪い人からみんなを守りたい、火事や災害からみんなを守りたいと思っていた人が警察官になったり、自衛官になったり、消防士さんになったりしています。たくさんの人に注目されたいと思っていた人はアイドルや芸能人になったりしています。そして、みんなに勉強を教えたい、勉強の楽しさを教えたいと思った人が学校の先生になったりしています。校長先生も小学生のときに学校の先生になりたいと思いました。
このように小学生のときの夢や希望は、とても実現する可能が高いのです。みなさんもぜひ、夢や希望を持ち、できることから努力を始めましょう。ゲームをするのが好きな人はプログラミングの仕事についたり、将来は社長さんになってお金持ちになりたいという夢でもいいのです。大切なのは、決して誰になんと言われてもあきらめないこと。みなさんの夢や希望がかなうように、八俣小の先生方全員で応援しています。
最後になりますが、まもなく令和7年、2025年になります。みなさんや先生方にとっても、来年はたいへんよい年になるように願っています。ではよいお年をお迎えください。終わります。
本日は冬晴れの中、ご来賓のみなさまのご臨席のもと、八俣小学校創立140周年記念式典を開催することができました。第1部では子どもたちの元気いっぱいの発表、そして3人の卒業生のみなさまにもご協力をいただき、第2部では県警音楽隊の皆さまの素晴らしい演奏があり、おかげさまでたいへん素晴らしい式典になりました。
手前味噌になりますが、今日まで子どもたちを指導し、式典を運営してくれた、本校の先生たちを含め、改めて皆さまにお礼を申し上げます。
さて明治17年に開校したこの八俣小学校、来週12月9日の創立記念日をもって140歳の誕生日を迎えます。明治17年というと、翌年には伊藤博文が初の内閣総理大臣になった年です。140年の実に長い年月を経て、今、このときがあります。ぜひ、児童の皆さんには、この八俣小学校を母校として忘れずに、140年の歴史を未来につなぐ、140年の伝統をつなげていってほしいと願っています。
最後に、児童のみなさんをはじめ、ご参加いただいた皆さまのご多幸を心より祈念いたしまして、お礼のごあいさつとさせていただきます。本日はたいへん、ありがとうございました。
避難訓練、たいへんお疲れ様でした。
そして、たいへんすばやく、お話をしないで静かに避難をすることができました。児童の皆さんも、先生方もありがとうございました。
さて、児童の皆さん、夏休みには九州で大きな地震が発生するなど、この茨城県でも地震が起きる可能性が高まっています。
そんな中、今日はたいへん暑いのですが、地震は人間にとって都合のよい時を選んでくれません。暑い日、ぎゃくに寒い日、大雨の日、朝の登校中に、学校にいるとき、下校しているとき、遊びにでかけているとき、夜、うちで寝ているなど、いつ起きるか、まったくわかりません。
実は今からおよそ100年前の9月1日、午前11時58分、関東大震災という大きな地震が発生しました。関東という名のとおり、東京、神奈川、茨城、千葉、静岡県などに大きな被害が出ました。当時、お昼時ということもあってお料理に火を使う家庭が多く、またその日は台風の影響で風がたいへん強く火事が広い範囲に広がり、大勢の人たち、およそ10万人が犠牲になりました。その火事は3日間も続いたそうです。
このように、地震はたいへんな被害が生むときがあります。私たちは、いつ大きな地震が来ても、だいじょうぶなように心がけておく必要があります。
みなさんのおうちでは、地震の備えはだいじょうですか。防災セットや、家具などが倒れてこないようになっていますか。ぜひ、今日、おうちに帰ったら確かめてください。そして備えが不十分だったら、おうちの人と相談してみましょう。終わります。
40日以上の長かった夏休みが終わり、今日、こうして皆さんが元気に登校してくる姿を見ることができてとてもうれしく思います。
夏休みはどうでしたか? 校長先生はあまりの暑さと、どこへ行っても混んでいるということを聞いて、ほとんど家にいて、読書をしたり、映画をたくさん見ました。みなさんはどうでしたか。めずらしい体験をした人は後で教えてくださいね。
さて、今日から2学期が始まります。
そこで2学期に向けて校長先生から2つ、お願いがあります。
1つめのお願いはあいさつです。最近、あいさつが少しおろそかになっているような気がします。校長先生も朝、たくさんの人にあいさつをしますが、正直、あまり返ってきません。あいさつは人と人をつなげてくれる、大切な合い言葉です。あいさつが返ってこないとたいへん寂しい気持ちになります。ぜひ、皆さん全員が、あいさつ上手になって、地域の人たちから愛される八俣小にしてくれるとうれしいです。
2つめのお願いは、決してあきらめないこと。パリオリンピックでは日本のたくさんの選手がメダルをもらっていました。そして今、パラリンピックも行われていて、最後まであきらめずにがんばる姿はみんなに感動を与えてくれます。みなさんもぜひ、挑戦する気持ちをもってください。たとえ失敗したって気にすることはありません。人は失敗の中からたくさんのことを学びます。失敗をいやがって、挑戦しない人が成功することはありません。また失敗を笑う人のほうが、間違っています。
八俣小の先生方も、おうちの人も、みなさんのがんばる姿を応援します。この2学期もぜひ、将来の自分に「つなぐ」、みんなと「つなげる」、すばらしい学期にしましょう。終わります。
今日で1学期が終わります。そして明日から、いよいよ 待ちに待った夏休みが始まります。
さてメジャーリーグでは、大谷翔平 選手の勢いがとまりません。校長先生も、テレビから毎日、大谷、大谷と呼ばれているので、とてもうれしいです。大谷選手は、小学2年生の終わり頃から野球を始めたそうですが、小学生のうちから将来はプロの野球選手になりたいと思っていたそうです。これは大谷選手だけでなく、現在、活躍している多くのスポーツ選手がやはり小学生の頃から、将来はプロの選手になりたいと思っていたらしいです。
また、これはスポーツの世界だけではありません。小学生のとき、家族や友達が病気で苦しんでいるのを見て、将来はみんなの病気を治したい、病気で苦しんでいる人を助けたいと思った人がお医者さんになったり、看護師さんになったり、お年寄りや体が不自由な人を助けたい人が介護士さんになったりしています。また、犯罪からみんなを守りたい、みんなの平和や安全を守りたいと思った人が、警察官になったり、自衛官になったり、消防士さんになったりしています。そして、みんなに勉強を教えたい、勉強の楽しさを教えたいと思った人が学校の先生になったりしています。校長先生も小学生の時に、学校の先生になりたいと思いました。
このように小学生のときの夢や希望は、とても実現する可能性が高いのです。みなさんもぜひ、夢や希望を持ち、できることから努力を始めましょう。ゲームをするのが好きな人はプログラミングの仕事についたり、将来は社長さんになってお金持ちになりたいという夢でもいいのです。大切なのは決して、誰になんと言われても、あきらめないこと。皆さんの夢や希望がかなうように、八俣小の先生方、全員で応援しています。
最後になりますが、明日から始まる夏休みは、遊ぶことも大切ですが、夢や希望を「未来の自分につなぐ」ための、大切な準備期間にするといいかなと思います。そして9月2日には元気で、たくましくなった皆さんの姿を見ることができるように、期待しています。
おかげさまで本日は晴天の中、こうして運動会を開催をすることができ、たいへんうれしく思います。そして、この開会式に、ご来賓として、古河市市議会 鈴木つとむ 議員さんをはじめ、学校運営協議会の委員さんにご参列いただくとともに、たくさんの保護者の皆様、PTA役員の皆様、地域の皆様にお集まりいただき、心からありがたく思うと同時、とても身が引き締まる思いです。子どもたちはもちろん、本校教職員ともども、たいへんな励みになりますこと、重ね重ねお礼を申し上げます。
さらには、古河市行政自治会第19地区を代表して、湯本豊地区会長さんから、紅白対抗リレーの金・銀・銅のメダルを学校に贈呈していただいておりますので、ご紹介させていただきます。子どもたちもメダルをたいへん楽しみにしております。また各行政区、関係各位よりたくさんのお祝いをいただいております。時間の関係上、すべてご紹介できないことをお詫びいたします。誠にありがとうございました。
さて、児童のみなさん、今日は140周年を迎える八俣小にとって、記念すべき運動会です。そして、運動会テーマ「心のバトン、熱い気持ちでつなげよう」にあるように、友だちどうし、先生たち、みんなの家族、そして地域の方々、みんながつながる、つなげていく運動会であってほしいと思います。ぜひ、熱中症やケガに注意しながら、練習の成果を精一杯、発揮して、笑顔あふれる一日にしてください。
最後に、ご来場の皆さま、天候不順の中でしたが、子どもたちは連日、熱心に練習に取り組んでまいりました。その成果をごらんいただき、心温まるご声援をお願いいたします。
はなはだ簡単ではございますが、あいさつに代えさせていただきます。終わります。
本年度より、校長を務めさせていただきます、大谷良明と申します。
140年の歴史と伝統をもつこの八俣小学校、本年度は「つなぐ、つなげる、八俣小」をテーマに子どもたちの成長と学校の発展に大きく貢献していきたいと考えております。どうぞ、よろしくお願いいたします。
まずさっそくですが、4月11日11:30ごろ南校舎3階男子トイレで発生した火事についてお話しさせてください。子どもたちをはじめ保護者の皆様、地域の皆様にたいへん大きなご心配をおかけしました。幸い職員による適切な初期消火,消防署の皆さんの迅速な対応が功を奏しまして、延焼することなくトイレの壁の一部だけ焦げた程度にすみ、また警報や避難の緊張から体調不良を訴えた児童が5名ほど出ましたが、ケガ等はなく無事に避難することができ、その日の午後には授業を再開することができました。現在、原因については警察と消防署で調査中でございます。
今後学校としてできることとしましては、考えうる原因や避難行動等の課題を洗い出し、再発防止や子どもたちの安全確保に知恵を絞ること、そして憶測や流言等により心が傷ついてしまう子どもを絶対に一人も出さないこと、そのことによりたとえ学校が批判の的になろうとも、子どもたちの命と心を守ることに全力を尽くしてまいります。ぜひご理解、そして温かいご支援をお願い申し上げます。
話は変わりますが、昔から本校では「やまた」の三文字をとって「やさしい子」、「まなぶ子」、「たくましい子」という目指す児童像というものがございます。本年度は本校職員をやさしい子チーム、まなぶ子チーム、たくましい子チーム、そして働き方改革チームの4つのチームに分けて、それぞれのチームが学校が持つ課題解決に取り組んでまいります。先生たちがチームごとに一致団結し、協力して学校の課題に取り組んでいく姿をぜひ、子どもたちに見せていきたいと思います。
また本校を含め現在の学校は他の職業同様、人手不足、なり手不足に現在、たいへん悩んでおります。全国的には、精神疾患等による休職、離職者も増えているのが現状です。このままいくと、近い将来、先生の数があちこちの学校で不足するのは目に見ています。そこで報道にもあるように学校の働き改革が叫ばれ、業務の見直しによって教員本来の業務に集中できる環境づくりのため、本校でも徐々にではありますが改革を行っております。
保護者の皆様におかれましては、コロナ前はこうだったのに、昔はここまでしてくれたのにという声があがるかもしれません。当然です。しかし、もはやかつての学校教育は持続可能とはいえず、このままでは立ちゆかなくなることは必然です。私は教員がいつも笑顔で元気に子どもたちに接することが子どもたちの心の成長に大きくつながると考えています。ぜひ、この点につきましてもご理解をいただき、そして、かつての私自身がそうであったように、保護者や地域の皆様が一教師を育てていくというような温情あふれるご支援もお願いしたいと思います。
最後にお願いばかりでたいへん申し訳ありませんが、今,目の前にいる子どもたちの成長のため、そして八俣小学校140年の歴史と伝統をつなぐため、教職員一同、全力で職務に取り組んで参ります。引き続き保護者の皆様のお力添えをお願いいたします。
式辞
春爛漫のこの季節、桜の木々が春の光に輝く、今日この頃、45名の新入生のみなさんをお迎えして、この入学式を開催することができ、とてもうれしく思います。
今日からみなさんは八俣小学校の1年生です。上級生や先生方は、みなさんの入学をとても楽しみにしていました。わからないことがいっぱいあると思いますが、そんなときは上級生のお兄さん、お姉さん、先生たちが、みんなにやさしく教えてくれます。心配しないで、元気に学校に来てください。
ここで私からみなさんに3つのお願いがありますので、よく聞いてくださいね。
1つ目は、だれにでも元気なあいさつのできる1年生になってほしいです。「おはようございます」、「こんにちは」と元気にあいさつをすると、みんながとてもいい気持ちになります。八俣小学校の子どもたちはみんな元気にあいさつができます。明日から、勇気を持ってさわやかにあいさつをしましょう。
2つ目は、みんなと仲良くできる1年生になってほしいです。お友だちがたくさんできると、学校がとても楽しくなります。お友だちをたくさんつくって仲良く遊び、仲良く勉強ができる1年生になってください。
3つ目は、先生やお友だちのお話をしっかり聞ける1年生になってほしいです。今、みなさんは前を向いて姿勢よくお話を聞いてくれています。とてもすばらしいです。これからも、お話をしっかりと聞いて、勉強や運動をがんばる1年生になってください。
さて保護者のみなさま、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。入学式でのお子様の姿を見て感激もひとしおのことと存じます。そしてコロナ禍により、当たり前が当たり前でなくなった時期もありましたが、子どもたちだけでなく、私たち教職員も当たり前のありがたさが身にしみた月日でもありました。この期間に学んだ多くの教訓を生かし、今後の学校運営に生かしていく所存でございます。そしてどんな状況にあっても、ご家庭と学校が両輪となって、お子さんの成長を見守っていく、そのためにもより一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
最後になりますが、私ども本校全職員、お子さんの成長に携わることのできる、大きなよろこびと重い責任を痛感しております。誠心誠意、全力でお子さんをお預かりすることをお誓い申し上げ、簡単ではございますが、式辞といたします。
令和6年4月9日 古河市立八俣小学校 校長 大谷 良明