校長室から

PTA総会 校長あいさつをご紹介します。

2024年4月26日 16時34分

本年度より、校長を務めさせていただきます、大谷良明と申します。
140年の歴史と伝統をもつこの八俣小学校、本年度は「つなぐ、つなげる、八俣小」をテーマに子どもたちの成長と学校の発展に大きく貢献していきたいと考えております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

まずさっそくですが、4月11日11:30ごろ南校舎3階男子トイレで発生した火事についてお話しさせてください。子どもたちをはじめ保護者の皆様、地域の皆様にたいへん大きなご心配をおかけしました。幸い職員による適切な初期消火,消防署の皆さんの迅速な対応が功を奏しまして、延焼することなくトイレの壁の一部だけ焦げた程度にすみ、また警報や避難の緊張から体調不良を訴えた児童が5名ほど出ましたが、ケガ等はなく無事に避難することができ、その日の午後には授業を再開することができました。現在、原因については警察と消防署で調査中でございます。
今後学校としてできることとしましては、考えうる原因や避難行動等の課題を洗い出し、再発防止や子どもたちの安全確保に知恵を絞ること、そして憶測や流言等により心が傷ついてしまう子どもを絶対に一人も出さないこと、そのことによりたとえ学校が批判の的になろうとも、子どもたちの命と心を守ることに全力を尽くしてまいります。ぜひご理解、そして温かいご支援をお願い申し上げます。

話は変わりますが、昔から本校では「やまた」の三文字をとって「さしい子」、「なぶ子」、「くましい子」という目指す児童像というものがございます。本年度は本校職員をやさしい子チーム、まなぶ子チーム、たくましい子チーム、そして働き方改革チームの4つのチームに分けて、それぞれのチームが学校が持つ課題解決に取り組んでまいります。先生たちがチームごとに一致団結し、協力して学校の課題に取り組んでいく姿をぜひ、子どもたちに見せていきたいと思います。
また本校を含め現在の学校は他の職業同様、人手不足、なり手不足に現在、たいへん悩んでおります。全国的には、精神疾患等による休職、離職者も増えているのが現状です。このままいくと、近い将来、先生の数があちこちの学校で不足するのは目に見ています。そこで報道にもあるように学校の働き改革が叫ばれ、業務の見直しによって教員本来の業務に集中できる環境づくりのため、本校でも徐々にではありますが改革を行っております。
保護者の皆様におかれましては、コロナ前はこうだったのに、昔はここまでしてくれたのにという声があがるかもしれません。当然です。しかし、もはやかつての学校教育は持続可能とはいえず、このままでは立ちゆかなくなることは必然です。私は教員がいつも笑顔で元気に子どもたちに接することが子どもたちの心の成長に大きくつながると考えています。ぜひ、この点につきましてもご理解をいただき、そして、かつての私自身がそうであったように、保護者や地域の皆様が一教師を育てていくというような温情あふれるご支援もお願いしたいと思います。
最後にお願いばかりでたいへん申し訳ありませんが、今,目の前にいる子どもたちの成長のため、そして八俣小学校140年の歴史と伝統をつなぐため、教職員一同、全力で職務に取り組んで参ります。引き続き保護者の皆様のお力添えをお願いいたします。